キーボードのケースを JLCPCB に発注した
自分がずっと使っている Corne Cherry V3 のケースがほしいなと思い、作って発注してみたのでその記録。
ネット上にも Corne Cherry V3 のケースのデータはありそうだったんですが、自分で作る練習も兼ねて 3D データの作成から発注までやってみました。
3D モデルを作る
Corne Cherry V3 はサンドイッチマウントで作られていて、ボトムのプレートのデータの SVG ファイルが公開されているのでまずはこれをダウンロードしました。
foostan san には大変お世話になっております。このような素晴らしいキーボードを開発してくださりありがとうございます!
crkbd/plates/common/top-bottom.svg at v3-final · foostan/crkbd
Corne keyboard, a split keyboard with 3x6 column staggered keys and 3 thumb keys. - foostan/crkbd
この SVG ファイルを Inkscape で開いて、ボトムのプレートのデータだけを取り出しました。このとき、パスが細かく別れていて閉じたパスになっていなかったため、パス同士をつなぎ合わせて閉じたパスに編集しました。
この SVG ファイルを Autodesk Fusion(Fusion 360) にインポートして、3D モデルに変換します。
Autodesk Fusion は個人利用であれば無料で使える 3D CAD ソフトです。今回は個人利用だったのでありがたく使わせていただきます。
SVG を挿入でスケッチとして取り込んで、オフセットでケース底面の遊びとケースの側面の厚みを作成、押し出しでケースの形にソリッドを作成。
ソリッドとサーフェスがあってどっちを使ったらいいか迷った。
Chat GPT に聞いたらソリッドは体積があって実体になるもの、サーフェスは表面だけのデザインできるようになっているっぽい。キーボードケースはプリントするのでソリッドで作成する。
ソリッドに USB-C と TRRS ケーブル用の穴を開ける。これもスケッチを作ってそれを押し出して穴を開けられる。楽ちん。
USB-C 用の穴は四角い穴を開けたうえでフィレットという機能を使って丸くしたら簡単にできた。
反対側はミラーを使うと反転してコピーできた。
JLCPCB に発注
最初、.obj
file を作成して、JLC3DP にアップロードしたら、変なサイズで認識された。どうしてこれが起きたのかわからない。
そのため、.step
file で書き出してアップロードした。そしたらうまく行った。
以下の設定値で依頼した。
見積もりしたら激安だった。初回クーポンも相まって送料含めて300円程度で済みそう。
ということで発注。ただ、発注して結構時間が経っているがファイルレビューが終わらない……
じっと待ってみる。また送られてきたらブログ書こうかな。